チルド・パーシャル・氷温の違いとは?温度と使い分けを表で比べる
冷蔵庫に「チルド」とか「パーシャル」とか「氷温」って書いてあるけど、何が違うのか分からないんだ。
違いは、温度帯です。温度と食感の関係を押さえると、食品ごとの使い分けが分かりますよ。
この記事の温度や保存期間は、あくまで目安です。メーカーや機種によって、パーシャルなどの設定温度には幅があります。お使いの冷蔵庫の説明書を確認してください。傷みやすい食品は、早めに食べることを基本にしましょう。
冷蔵庫の特別な保存室は、使い方が分かりにくいものです。この記事では、3つの違い、比べる軸、表での整理、食品別の使い分け、選び方の順に説明します。
チルド・パーシャル・氷温、そもそも何が違う?
3つの違いは、保存する温度帯です。
- チルド:0〜2℃
- 氷温:約−1℃
- パーシャル:約−3℃
なぜ0℃以下でも凍らない?
食品に含まれる水分には、塩分や糖分が溶けています。そのため、真水より低い温度で凍り始めます。約−1℃から、表面が凍り始めるとされています。
パーシャルの例
たとえば鶏むね肉を、パーシャルで保存すると、2日後でも包丁が入る硬さを保てます。
完全に凍らせると、使う前に解凍が必要ですが、半分凍った状態なら、そのまま切って調理に使えます。この手軽さが、パーシャルの大きな利点です。
メーカーや機種によって、パーシャルの設定温度は違います。「−3℃」は目安として考えてください。
氷温は、食品が凍る直前の温度でキープする方法です。凍らないので、解凍の手間がなく、食感も変わりにくいのが特徴です。チルドより低い温度で保つため、保存期間はやや長くなります。
チルドは、一般的な冷蔵室より少し低い温度で保存する場所です。肉や魚、乳製品などの、傷みやすい食品に向いています。
この章のまとめ
温度帯が違うだけなんだね。
はい。設定温度は機種で幅があるので、説明書で確認しましょう。
比べる軸を先に決めると迷わない
比べる軸は、次の4つです。
- 温度
- 保存期間の目安
- 食感への影響
- 向いている食品
温度が原因で、保存期間と食感が結果です。温度を低くすると、保存期間は延びますが、食感が変わります。この関係を、トレードオフといいます。
最低温度がいつも正解とは限らない
豆腐や葉物野菜は、半分凍ると、組織が壊れやすくなります。食感が悪くなるため、すべてを最低温度で保存すればよいわけではありません。
野菜は、種類によって、適した温度が違います。葉物野菜は、冷やしすぎると、しなびたり、変色したりすることがあります。温度が低ければよいと決めつけず、食品ごとに合う方法を選びましょう。
この章のまとめ
低温が、いつも正解じゃないんだね。
はい。保存期間と食感のバランスで、考えましょう。
表で並べてみる
| 保存方法 | 温度の目安 | 状態 | 保存期間の目安 |
|---|---|---|---|
| チルド | 0〜2℃ | 凍らない | 数日以内 |
| 氷温 | −1℃前後 | 凍る直前でキープ | チルドよりやや長め |
| パーシャル | −3℃前後 | 半凍結 | 1週間前後 |
| 冷凍 | −18℃以下 | 完全に凍る | 数週間〜数か月 |
パーシャルの使い方
パーシャルは、半分凍った状態を保つ方法です。切りやすい硬さのまま、数日保存できます。たとえば豚バラ肉を、小分けにして使うときに便利です。
容量に注意
パーシャル室は、容量が小さいことが多いです。入れる食品は、傷みやすいものから優先しましょう。
入れる食品が多すぎると、庫内の冷気の流れが悪くなります。詰め込みすぎず、少し余裕を持たせて使うと、温度が安定しやすくなります。
また、食品はラップや保存袋で包んでから入れましょう。乾燥や、においの移りを防げます。小分けにしておくと、使うときにも便利です。
この章のまとめ
パーシャルは、半分凍った状態なんだね。
はい。切りやすい硬さのまま、数日保存できるのが利点です。
食品別の使い分け目安
| 向いている保存方法 | 食品の例 |
|---|---|
| パーシャル | 切り身魚、ひき肉、ブロック肉、練り物 |
| チルドか氷温 | 豆腐、卵、乳製品、葉物野菜、すぐ食べる刺身 |
卵は、凍らせると白身がゴムのようになります。基本は、チルドか、常温の卵室に置きましょう。
肉や魚は、水分が多く、傷みやすい食品です。パーシャルで半分凍らせておけば、品質を保ちやすくなります。一方、豆腐や葉物野菜は、凍ると食感が大きく変わるので、パーシャルには向きません。
保存期間はあくまで目安で、購入した時点での鮮度によっても変わります。買ってきたら、できるだけ早く保存室に入れることが大切です。保存前に、賞味期限や消費期限も確認しておきましょう。
この章のまとめ
食品によって、向き不向きがあるんだね。
はい。卵や豆腐は、凍らせない保存方法を選びましょう。
結局どれを選べばいいか
判断の基準は、いつ食べるかです。
- 🍽️今日か明日チルドで保存する。
- 📅2〜3日先パーシャルか、氷温で保存する。
- ❄️それ以上先冷凍する。
「今日・今週・来月」で考える
冷蔵庫を、「今日」「今週」「来月」の3段階で考えると、迷いません。食べる時期に合わせて、置く場所を決めましょう。
特に、「今週」の食品は、使い忘れが起きやすいところです。冷蔵庫の中に、食べる日が分かるようにメモを貼っておくと、無駄を減らせます。
パーシャル室がない場合
パーシャル室がなくても、困りません。チルドで2〜3日、それ以上は冷凍、という2択で十分です。
この章のまとめ
食べる日で決めればいいんだね。
はい。「いつ食べるか」で、置く場所を決めましょう。
解凍するときの注意
冷凍した食品は、冷蔵庫の中で、ゆっくり解凍するのが基本です。常温で長く置くと、傷みやすくなります。一度解凍したものを、再び凍らせるのは、品質が落ちるため、避けましょう。
庫内の温度を保つために
ドアの開け閉めが多いと、庫内の温度が上がります。必要なものを、まとめて出し入れするよう心がけましょう。食品の保存だけでなく、電気代の面でも、無駄が減ります。
定期的に庫内を整理し、古い食品がないかを確認する習慣もつけましょう。保存室を上手に使うには、日ごろの管理が大切です。
初めて使うときのコツ
初めてパーシャルや氷温を使うときは、まず少量から試してみましょう。食品の種類や量によって、凍り具合が変わるため、数回使ううちに、自分の冷蔵庫のくせが分かってきます。
凍りすぎて硬くなった場合は、使う前に冷蔵室に移して、少し置いてから調理しましょう。逆に、凍り方が弱いと感じたら、保存期間を短めに見積もるのが安全です。
調理の予定がある日の前日に、パーシャルから冷蔵室へ移しておけば、ちょうどよい硬さで使えます。使う時期を逆算して、保存場所を選ぶことが、上手に使いこなすコツです。
まとめ:「いつ食べるか」で選ぼう
- 違いは温度帯。チルドは0〜2℃、氷温は約−1℃、パーシャルは約−3℃
- 低温にすると保存期間は延びるが、食感は変わる
- 今日・明日はチルド、2〜3日先はパーシャルか氷温、それ以上は冷凍
まずは、お使いの冷蔵庫の説明書で、各保存室の温度を確認してみましょう。そのうえで、食べる日に合わせて使い分ければ、食品をおいしく保てます。
使い分けが分かれば、食材をむだなく、おいしく使えますよ。
本記事は、一般的な目安の整理です。温度や保存期間は、冷蔵庫の説明書や食品の表示をご確認ください。特定商取引法に基づく表記・プライバシーポリシー
