【年代別】生命保険の保険料相場と選び方(20代・30代・40代・50代)
生命保険に入ろうと思ってるんだけど、同じ年代の人は、保険料をいくらくらい払ってるのかな。高すぎても困るし、足りなくても不安で、何を基準に選べばいいのか分からないんだ。
まずは、年代別の相場を目安として知っておきましょう。そのうえで、自分に必要な保障の額を決めて、家計に無理のない保険料を選ぶのが基本です。順番に整理していきます。
この記事の保険料は、調査の年、集計の方法、世帯の平均か個人の平均かによって数字が変わります。平均はあくまで目安であり、あなたに必要な保険料を示すものではありません。保険の条件は商品ごとに異なります。契約の前には、設計書と重要事項説明書で、必ず内容をご確認ください。
生命保険は、毎月または毎年、長い期間にわたって払い続ける契約です。年代ごとの相場を知っておくと、自分の保険料が高いのか、ふつうなのかを判断しやすくなります。ただし、相場より安ければよい、高ければ悪い、という単純な話ではありません。家族の状況、収入、貯金、勤め先の制度によって、必要な保障は人それぞれ違うからです。
この記事では、年代別の保険料の目安、年代ごとの保障の考え方、必要保障額の決め方、保険の選び方、家計の確認、見直しのタイミング、見積もりと相談の使い方を、順番にまとめました。
年代別の保険料相場
世帯主の年代別に、年間の保険料の例を見てみましょう。月額は、年間の金額を12で割った概算です。
| 世帯主の年代 | 年間保険料の例 | 月額換算の目安 |
|---|---|---|
| 29歳以下 | 21.5万円 | 約1.8万円 |
| 30〜34歳 | 26.2万円 | 約2.2万円 |
| 35〜39歳 | 38.2万円 | 約3.2万円 |
| 40〜44歳 | 34.8万円 | 約2.9万円 |
| 45〜49歳 | 37.5万円 | 約3.1万円 |
| 55〜59歳 | 40.7万円 | 約3.4万円 |
※月額は、年間額を12で割った概算です。個人の実際の月払いの額ではありません。
表の見方の注意
この表の数字は、世帯の平均にもとづいています。世帯の平均には、配偶者や子どもの契約が含まれることがあります。そのため、個人の平均と、単純に比べることはできません。
個人の年間の払込保険料の平均は、別のデータで17.1万円という数字も示されています。世帯の平均より低く出ているのは、世帯の数字に、家族の分の保険料が入っているためと考えられます。自分の保険料を比べるときは、世帯の平均なのか、個人の平均なのかを、まず確認しましょう。
年代によって金額が変わる理由
年齢が上がるほど、同じ保障でも保険料は高くなりやすくなります。一方で、結婚や子どもの誕生などで、保障を厚くする人が増える年代もあります。表の数字は、こうした年齢と家族の変化が、合わさった結果といえます。
平均より高い・低いときの考え方
自分の保険料が、表の数字より高いと感じたときは、焦って解約する必要はありません。保障の内容が厚いために高いのか、特約が多いのか、更新型で上がっているのかを、まず確かめましょう。逆に、平均より低いからといって、安心とは限りません。保障が足りていない可能性もあります。
大切なのは、金額の大小ではなく、払っている保険料に見合った保障が、自分に必要かどうかです。相場は、そのための入り口として使いましょう。
この章のまとめ
平均を見ると、年代が上がるほど高くなってるんだね。
はい。ただし、世帯と個人では数字が違います。平均は、目安にとどめて考えましょう。
年代ごとの目安と、保障の考え方
必要な保障は、年代ごとの家族の状況によって変わります。ここでは、一般的な考え方を、年代別に整理します。当てはまらない場合も多いので、自分の状況に置き換えて読んでください。
20代
20代は、独身の人や、結婚したばかりの人が多い年代です。扶養する家族が少なければ、死亡したときに残された人が必要とするお金は、比較的小さくなります。そのため、保障の大きさよりも、病気やけがで働けなくなったときの備えや、保険料を負担に感じない範囲に抑えることが、考え方の中心になります。
保険料は、若いほど安く始められます。ただし、安いからといって、必要のない保障まで付けないように注意しましょう。
- 収入が途絶えたときに、貯金で何か月暮らせるかを知っておく
- 勤め先の制度(休んだときの給付など)を確認する
- 将来の変化に備えて、保険料の低い定期の保障から始めることも、選択肢のひとつ
30代
30代は、結婚や出産、住宅の購入など、暮らしが大きく変わりやすい年代です。家族が増えると、万一のときに必要になるお金も大きくなります。ここから、死亡の保障を、家族の状況に合わせて考える人が増えます。
住宅ローンを組んだ場合は、団体信用生命保険の内容も確認しましょう。団信は住居費の心配を減らしますが、生活費や教育費まで補ってくれるものではありません。
- 家族が増えたとき、必要な生活費がどう変わるかを書き出す
- 住宅ローンの団信で、何が軽くなるのかを確認する
- 収入が減ったときの、貯金の使い方も考えておく
40代
40代は、子どもの教育費や住宅ローンの返済など、支出が重なりやすい年代です。一方で、収入が伸びる人もいます。保障が足りているか、逆に多すぎないかを、家計全体の中で点検する時期です。
この年代では、健康状態によって、新しく入れる保険や保険料が変わることもあります。見直しを先延ばしにしないことが大切です。
- 子どもの教育費が必要になる時期を、あらためて確認する
- 保障が多すぎて、保険料が重くなっていないかを点検する
- 更新のタイミングで、保険料がどう変わるかを確かめる
50代
50代は、子どもが独立し始め、必要な保障が減っていく人も多い年代です。同時に、老後の資金や、病気への備えを意識する時期でもあります。保障の目的を、いまの暮らしに合わせて組み直すことが、考え方の中心になります。
保険料は、年齢が上がるほど高くなる傾向があります。無理なく払い続けられるかも、あわせて確認しましょう。
- 子どもが独立したあとの、必要な保障の額を見直す
- 老後の資金と、保険料の負担のバランスを考える
- 病気への備えが、公的な制度と貯金でどこまでまかなえるかを確かめる
この章のまとめ
年代によって、考えるポイントが違うんだね。
はい。ただし、同じ年代でも家族や収入で違います。自分の状況に合わせて考えましょう。
必要保障額を決める3ステップ
保険を選ぶときに、いちばん大切なのは、必要な保障の額を決めることです。相場に合わせて決めるのではなく、自分に必要な金額から、逆算して考えます。
- 🧮必要な生活費を知る万一のとき、残された人に必要なお金を考える。
- 🏛️すでにある備えを確認公的給付、貯金、勤め先の制度を調べる。
- ➕不足分を保険で補う足りない分だけ、民間の保険で備える。
ステップ1:必要な生活費を知る
万一のことがあったとき、残された人が暮らしていくために、毎月いくら必要かを考えます。住居費、食費、光熱費、教育費などを、ざっくりと書き出してみましょう。家族がいない人は、必要な額が小さくなることもあります。
ステップ2:すでにある備えを確認する
公的な給付、貯金、勤め先の制度は、民間の保険より前に、あなたを支えてくれる備えです。たとえば、遺族年金や、病気で長く休んだときの給付、医療費の負担を軽くする制度があります。ただし、受け取れる条件や金額は、人によって違います。公的給付の条件は、公的な窓口や勤め先で確認しましょう。
ステップ3:不足分を民間の保険で補う
必要な生活費から、すでにある備えを引いて、足りない分が出たときに、はじめて民間の保険で補います。この順番で考えると、保険に入りすぎることを防げます。
たとえば、必要な生活費が大きくても、貯金や公的な給付で多くをまかなえるなら、民間の保険で補う額は小さくて済みます。反対に、貯金が少なく、頼れる備えが少ない場合は、保険で補う額が大きくなります。同じ年代でも、必要な保障の額は、人によって大きく違うのです。
計算は、正確でなくても構いません。まずは、おおよその金額を出して、保険会社や相談窓口の提案と、見比べてみましょう。自分で目安を持っておくと、提案された保障が多すぎるかどうかを、判断しやすくなります。
住宅ローンの団体信用生命保険は、万一のときにローンの返済を軽くしてくれます。ただし、生活費や教育費まで補うものではありません。必要保障額を考えるときは、団信で何が軽くなるのかを、分けて整理しましょう。
この章のまとめ
まず、必要な額から決めるんだね。
はい。必要な生活費から、すでにある備えを引いて、足りない分を保険で補う順番です。
保険の選び方
定期・終身・掛け捨ての違い
保険には、保障が続く期間が決まっている定期と、一生涯続く終身があります。掛け捨ては、満期のときに戻ってくるお金がない代わりに、保険料が低めになりやすいタイプです。それぞれの特徴を、表で整理します。
| 種類 | 特徴 | 注意すること |
|---|---|---|
| 定期 | 決めた期間だけ保障する。保険料は抑えやすい | 更新型は、更新のたびに保険料が上がることがある |
| 終身 | 一生涯、保障が続く | 保険料は定期より高めになりやすい |
| 掛け捨て | 戻ってくるお金がない代わりに、保険料が低めになりやすい | 貯蓄の目的には向かない |
死亡保障・医療保険・特約
死亡保障は、万一のときに家族の生活を支えるための保障です。医療保険は、入院や手術のときの費用に備えます。特約は、基本の保障に付ける追加の保障です。付ければ付けるほど、保険料は上がります。本当に必要な保障だけを選びましょう。
医療保険を考えるときは、公的な制度で、医療費の自己負担がどこまで軽くなるかを、あわせて確認しましょう。貯金で対応できる範囲と、保険で備えたい範囲を分けると、必要な医療保険の大きさが見えてきます。
特約は、「あると安心」で付けてしまいがちです。しかし、使う可能性が低いものや、基本の保障と内容が重なるものは、保険料を押し上げるだけになることがあります。付けるときは、何のための保障かを、説明してもらいましょう。
保険料と払込期間
保険料の安さだけでなく、いつまで払うのかも確認します。払込期間が長いと、総額が大きくなります。月々の負担と、総額の両方を見て判断しましょう。
公的制度を活用する
公的な制度で、すでに備えられている部分もあります。医療費の負担を軽くする制度などを知っておくと、民間の保険で備える範囲を、必要な分だけに絞れます。
更新型の注意
更新型の保険は、更新のたびに保険料が上がることがあります。入るときの保険料が安くても、将来の負担が大きくなる可能性があります。更新のときの保険料がどうなるかを、事前に確認しておきましょう。
この章のまとめ
更新型は、保険料が上がることがあるんだね。
はい。入るときの金額だけでなく、将来の負担も確認しましょう。
家計に無理がないかの確認
保険は、払い続けられなければ意味がありません。保障の大きさと同じくらい、家計に無理がないかを確認することが大切です。
確認のために、次の質問に答えてみましょう。
- 毎月の保険料は、手取りの何割くらいか
- 収入が下がっても、払い続けられるか
- 保険料のために、貯金や生活を削っていないか
手取りや固定費と比べる
毎月の保険料が、手取りの収入や、ほかの固定費に対して、どのくらいの割合かを見ましょう。住居費、通信費、ほかの保険などと合わせて、固定費が重くなりすぎていないかを確かめます。
払い方で、支出が変わる
保険料の払い方には、月払い、年払い、一括払いがあります。払い方によって、1回あたりの支出や、払い込みの総額が変わることがあります。
- 月払い:毎月の負担は小さいが、総額は多くなることがある
- 年払い:まとまった支出になるが、総額が抑えられることがある
- 一括払い:一度の支出は大きいが、払い込みの手間がない
どの払い方が得かは、商品によって違います。見積もりで、払い方ごとの総額を比べてみましょう。
この章のまとめ
払い方でも、支出が変わるんだね。
はい。月払いか年払いかで、総額が変わることがあるので、見積もりで比べましょう。
見直しのタイミングと、保険料を抑えるコツ
見直しのタイミング
結婚、出産、住宅の購入、転職、子どもの独立など、暮らしが変わったときは、保険を見直すよい機会です。何も変わらなくても、数年に一度は、内容を点検しましょう。
見直しは、保険を減らすためだけのものではありません。足りない保障を見つけて、補うための機会でもあります。暮らしが変わるたびに、必要な保障の額を計算し直すと、無駄も不足も防げます。
保険料を抑えるコツ
- 📄保険証券を整理入っている保険を、すべて書き出す。
- 🔍重複を確認同じ保障を、二重に払っていないか確かめる。
- 🔁切り替えは慎重に新旧の契約の順番に注意する。
保険証券の整理と、重複の確認
入っている保険を、一覧にしてみましょう。会社の団体保険、クレジットカードに付いている保険、家族の名義で入っている保険なども、合わせて確認します。同じ保障が重なっていれば、片方を減らすことで、保険料を抑えられます。
新しい契約への切り替えの注意
新しい保険に切り替えるときは、新しい保障が始まる前に、古い契約を解約しないようにします。先に解約すると、保障のない期間ができてしまいます。また、新しい契約では、年齢が上がっている分、保険料が高くなることがあります。健康状態によっては、入れないこともあります。
この章のまとめ
新しい保障が始まってから、古い契約をやめるんだね。
はい。順番を間違えると、保障の空白ができます。切り替えは慎重に進めましょう。
見積もりと相談の使い方
複数社を比べる
見積もりは、1社だけでなく、複数の会社でとりましょう。保障の内容と期間をそろえて、保険料を比べます。条件がそろっていないと、安いか高いかを正しく判断できません。
見積もりと実際の条件のずれ
見積もりの結果は、告知の内容などによって、実際の条件とずれることがあります。契約の前には、設計書と重要事項説明書で、保障の内容や条件を確認しましょう。
相談窓口を使うときの確認
相談窓口を使う場合は、事前に確認しておくことがあります。どの保険会社の商品を扱っているのか、相談に料金がかかるのか、どのような仕組みで運営されているのかなどです。相談したからといって、その場で契約する必要はありません。
ほかの保険と分けて整理する
生命保険は、医療保険や学資保険など、ほかの保険とは役割が違います。それぞれの目的を分けて整理してから、相談や見積もりに臨むと、話がまとまりやすくなります。
相談の前に準備しておくこと
- 入っている保険の保険証券
- 家族の状況と、毎月の生活費の目安
- 貯金の額と、勤め先の制度
- いまの保険料と、払える上限の額
準備ができていると、相談の時間を有効に使えます。聞きたいことは、メモにしておくと、聞き忘れを防げます。
この章のまとめ
その場で決めなくても、いいんだね。
はい。設計書と重要事項説明書を確認して、納得してから決めましょう。
よくある勘違い
最後に、保険選びで起こりやすい勘違いを、いくつか整理します。
- 「平均と同じなら安心」:平均は、さまざまな家族や収入の人をまとめた数字です。自分に合っているとは限りません
- 「保障は大きいほど安心」:大きすぎる保障は、保険料の負担になります。必要な額を決めてから選びましょう
- 「安い保険に入れ替えれば得」:年齢が上がっていると、新しい契約の保険料が高くなることがあります。条件を比べてから決めましょう
- 「一度入れば、ずっとそのままでよい」:暮らしは変わります。定期的に見直すことが大切です
どの勘違いも、「自分の状況」を基準に考えれば、避けられます。相場や他人の意見は参考にしながらも、最後は、自分の家計と、自分の必要で判断しましょう。
迷ったときの確認の順番
- 🎯必要な保障の額必要な生活費から、不足分を出す。
- 💴無理のない保険料手取りや固定費と比べる。
- 📝条件の確認設計書と重要事項説明書を読む。
まとめ:平均より、自分の状況に合わせて選ぼう
- 年代別の相場は、調査や集計の方法で変わる。平均は目安にとどめる
- 必要保障額は、必要な生活費から、すでにある備えを引いて決める
- 定期・終身・掛け捨てや、特約の違いを理解して、必要な保障だけを選ぶ
- 手取りや固定費と比べて、家計に無理のない保険料にする
- 暮らしが変わったときは、見直す。切り替えは、新しい保障が始まってから
- 見積もりは複数社で比べ、設計書と重要事項説明書で確認する
この記事で見てきたとおり、保険選びは「相場を知る」「必要な額を決める」「家計に合わせる」「条件を確かめる」の4つの順番で進めると、迷いにくくなります。どれか一つだけを見て決めるのではなく、全体のバランスで考えましょう。
保険料は、平均より、家族、収入、貯金に合っているかが大切です。年代ごとの相場は、迷ったときの目安として使い、自分に必要な保障を、自分で決めましょう。そして、暮らしが変わるたびに、定期的に見直すことを忘れないでください。
平均に合わせるより、自分の状況に合わせて選ぶことが、納得できる保険選びの近道ですよ。
本記事の保険料は、調査や集計の方法によって異なる目安です。保険の条件は商品ごとに異なるため、契約の前に、設計書と重要事項説明書でご確認ください。公的給付の条件は、公的な窓口や勤め先でご確認ください。特定商取引法に基づく表記・プライバシーポリシー

